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【元就活生が伝授】就職活動で有利になる「IR情報の見方」とは?

【元就活生が伝授】就職活動で有利になる「IR情報の見方」とは?

約 9 分で読み終わります!

某国立大学4年生。
2020年に就活を終え、大手日系メーカーへ就職予定。
資材調達関連に興味がある。

現在、就活をしている皆さんは「企業研究」をどのようにしていますか?
「企業説明会」「OB訪問」など様々な方法がありますが、次のようなお悩みを持った事もあるのではないでしょうか。

「業界や企業の詳しい情報が手に入らない」
「会社の独自性・強みが分からない」

確かに、イベントに行ってもあまり深い情報は手に入らないんだよなぁ

実は「IR資料」と呼ばれるものを活用すると、これらのお悩みを解消できます。

今回は「そもそもIR資料とは何か?」「どのように就活に活用できるのか?」
元就活生の視点からご紹介していきます!

この記事で分かること

  • IR情報とはどのようなものか
  • IR情報から何が分かるのか
  • 就活でどのように使えるのか

この記事は、トレイルキャリアを運営する(株)インベストメントブリッジ発行の「SBR(Student Bridge Report) Vol.0」を基に作成しています。
Vol.0では「エン・ジャパン株式会社」を例にIR資料の探し方や見方について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

そもそもIRとは?

さて、冒頭からIRという言葉を使っていますが、そもそもIRとは何でしょうか。

IRとは、インベスター・リレーションズの略で「企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な情報を、適時、公平、継続して提供する活動」のことです。

なぜ就職活動に役立つのか?

これだけ見ると「投資の話で就活とは関係ないじゃん」と思ってしまいますよね。

ですが、IRには就活生にとって重要な情報がたくさん詰まっています。

上場企業は投資してもらう為に「信頼性」「成長性」といった投資判断に必要な企業情報(売上高や業績予想等)をIR情報として提供します。

つまり、IR情報には企業がどのくらい信頼できるか、将来どのような戦略でどのくらい成長していくのか等、企業研究に重要な情報が多く含まれています。

以上の理由から、就活でIR情報が役に立つと言えるのです。

IR情報の入手方法

上場企業であれば、基本的には企業ホームページからIR資料をダウンロードできます。

企業HPにない場合は、TDNETで調べることができるよ!

因みに株式を上場していない企業の場合、IR資料はありません
そのような企業について研究したい時は、説明会やインターンに参加して情報収集するのが良いでしょう。
※企業によっては、非上場でも業績を公開している場合があります。

さて、IR資料の掲載場所は企業ごとに異なりますが、
目印となるキーワードが3つあります。

  1. 「IR資料室(IRライブラリー)」
  2. 「IR情報」
  3. 「投資家情報、株主・個人投資家の皆様へ」

クリックすると様々な情報が出てきますが、
最初は「IR資料室(IRライブラリー)を閲覧して資料を探すのがオススメです。

なぜなら「決算説明会資料」「決算短信」等、使用頻度の高い資料が掲載されている事が多いからです。

とはいっても、「どんな資料があるか分からない」という事もありますよね。
そこで、次のチャプターではIR資料の基本である「決算短信」「決算説明会資料」「有価証券報告書」について解説します!

IR資料の種類と内容

IR資料は沢山の種類がありますが、企業研究でよく使う資料は次の3つです。

  1. 決算短信
  2. 決算説明会資料
  3. 有価証券報告書

これらについて、詳しく見ていきましょう。

決算短信

業績を表す指標(売上、営業利益等)や簡単な説明文が掲載されています。
つまり、1年間の「経営成績」と「次の成績予想」が書いてあるという事です。

決算短信は企業の決算後に一番最初に開示される資料のため、投資家からの関心も高いです。
よくニュースで「A社が〇〇億円の赤字を発表」など報道されますが、これは決算短信をもとに発表されていることがほとんどです。

以下の表は、決算短信に掲載されている代表的な「業績を表す指標」をまとめたものです。

会計用語の説明表

この4つの指標と意味については後ほど解説致します。

決算説明会資料

決算の内容について、投資家に説明する際に使用される資料です。

短信よりも簡潔に数字がまとめられており、今後の成長戦略や企業概要が掲載されている場合もあります。

イラストやグラフが載っているため読みやすく、手早く企業研究したい時や、初めてIR資料を閲覧するという時にオススメです。

有価証券報告書(有報)

決算短信よりも詳しく、業績や株式の状況について説明する法定開示資料です。

決算短信に記載の情報に加え、「従業員の平均勤続年数」「平均年収」といった、より詳しい情報も記載されています。

しかしページ数が多く、内容は文字と数字だけなので、読みづらいと感じる事があるかもしれません。

どれを使ったら良いのか?

IR資料を「手軽さ」「詳しさ」という2つの基準で比較すると、

  • 手軽さ:決算説明会資料>決算短信>有価証券報告書
  • 詳しさ:有価証券報告書>決算短信≧決算説明会資料

となります。

初めてIR資料を見る場合は、簡潔な記述やグラフが見やすい決算説明会資料、慣れてきたり、時間がある場合には有価証券報告書や決算短信がオススメです!

まずは決算説明会資料を読んでみよう!

IR情報から分かること

IR情報を読んでいくと、大きく分けて「企業の現状」と「企業の目指す姿」、「企業の持つ課題」の3つが分かります。
ここでは、具体的にどのように分析すれば良いかご説明します。

売上高

売上高を見ると、事業の状態(調子が良いか、悪いか)を知る事が出来ます。
もし右肩上がりに伸びているなら、同業他社に負けず顧客を手に入れていると考えられます。

売上高の好調/不調の原因や対策もIR資料に書いてあるので、一緒に探してみると良いでしょう。

ただ、売上高は企業が所属する業界の状況にも左右されます。
業界全体の状況が悪いと、当然売上高も落ち込みます。

逆に言うと、中長期的に見て状況の悪い業界の企業に入社したとしても売上高の成長は望めないため、自分の将来の給与なども大きく伸びるとは考えにくいですね。

なので売上高を見る際は、単独企業を見るだけではなく、業界の状況も俯瞰して見てみましょう

営業利益

本業でいかに稼げているのかを知る事が出来ます。

売上高から、売上原価や人件費などの費用を引いた数字が営業利益になるよ!

もし、売上高が右肩上がりなのに営業利益の金額が変わらないなら、コスト構造に問題があると考えられます。

売上高が100億円あっても、営業利益が1,000万円しかなければ、全然稼げていないということです。

ただし、コスト構造も企業が属する業界によって異なってくるので、競合他社の営業利益も分析するのがおすすめです。

一般的に、IT系の企業は原価や販売関連費用が低いため、営業利益率が高い傾向にあるよ!

経常利益

営業利益に本業以外の支出入を加えたもので、通常通りに経営していれば得られる利益が分かります。

注意すべきなのは、本業以外の支出入というのは毎年発生する収入や支出(利息の受け取りなど)を指しているという事です。

つまり、企業の保有する不動産を売却して得られる利益等、単発的に発生する支出入は経常利益に含まれません。

当期純利益

その年だけ発生した利益や損失(税金も含む)を経常利益に加減したもので、最終利益とも呼ばれます。

企業は当期純利益が原資となって将来への投資も行っていくため、当期純利益の推移や、その要因を確認することはとても重要です。

例えば、負債(借金)の比率が大きいのに、ここ数年当期純利益をうまく出せていないのであれば、もしかすると近い将来に倒産してしまうかもしれません。

当期純利益は年によって大きく増減することがありますが、何年も赤字が続いている場合には、その理由と対策をしっかりと確認しておきましょう

数字が苦手な人は…

さて、ここまでIR資料とその読み方について解説してきました。

ただ、「IR資料は数字ばかりで、読むのが難しい!」という人もいると思います。筆者も、実は数字が苦手な一人です。

そんな私も活用したのが、「決算説明会資料」「統合報告書」です。

決算説明会資料

説明会資料はただ業績が書かれているだけではなく、「今後の成長戦略」等の情報を記載している事も多いです。

ここでは業績目標だけではなく、事業をどのように展開していくか、今後どのような分野に注力するかといった会社の考える「未来」が記載されています。

実際にエン・ジャパン株式会社を例として見てみましょう。

エン・ジャパンの戦略説明
エン・ジャパン株式会社 2020年3月期決算説明資料より

ご覧のように、今後は求人サイト事業(エン転職等)をベースとしながらも、人材紹介事業(エンワールド等)、そしてHR-Tech事業(engage等)で大きな成長を見込んでいる事が分かりますね。

また、HR-Tech事業に注力する為にもM&Aで自社の技術力を強化したい意向が伺えます。

以上の事を踏まえた上で、「自分がどのように会社の役に立てるのか」を考えて面接に臨むと高評価になりそうですね。

このように決算説明会資料のスライド1枚から、会社の未来への考えが分かったり、企業研究が出来る場合もあります。

「数字が苦手だから」と企業研究を諦めるのではなく、自分が読めそうな箇所を見つけて読んでみると、企業について新しい発見があるかもしれません。

IR資料はちょっと勉強すれば誰でも活用できる、魔法の資料だね!

統合報告書

売上高等の「会計情報」に、経営戦略や社長メッセージ等の「非財務情報」が加えられた、1年に1回発行される資料です。

全ての企業が作成しているわけではありませんが、近年は「企業の全体像・目指す姿」を示す為に多くの企業が作成するようになっています。

広く一般に向けた資料としても作られているため、カラフルなものが多く、パンフレットに近い感覚で読めるものが多いです。

中には「人材育成」について記載している企業もあり、今後求める人材像を明示している場合もあるので、統合報告書がある場合は活用することをお勧めします!

就活で有利になる「IR資料の見方」のまとめ

IR資料について、その内容や見方、就活での活用方法をご説明してきました。

最後に内容をまとめると、

  • IR情報とは、企業が株主や投資家に対し、適時、公平、継続して提供する投資判断に必要な情報のこと
  • IR情報を見ると、売上高などの財務データや人材育成・成長戦略などの非財務情報が分かり、企業がどのくらい信頼できるか、将来どのような戦略で成長していくのかが分かる
  • 就活では財務情報(売上高や利益)から企業の安全性や成長性が分かるほか、成長戦略や中期計画を見ることで求められる人材像や、自分がどのように貢献できるのかが分かる

この記事は、トレイルキャリアを運営する(株)インベストメントブリッジ発行の「SBR(Student Bridge Report) Vol.0」を基に作成しています。
Vol.0では「エン・ジャパン株式会社」を例にIR資料の探し方や見方について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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